2016年08月22日
2016年07月09日
ヤマトイワナの里にて



ヤマトイワナの生息状況を確認し終えたのがお昼頃。
僕は釣人ではないので釣果を伸ばすことより、
残りの時間は里散策。
この地域の夏の景色は素晴らしく、大きな山々が聳えていた。
ニホンオオカミだって密かに息をつないでいるんじゃないかと
期待を抱いてしまう。
アジサイの青が目に飛び込んだ。
梅雨の合間の雨上がりに撮ってやろうと狙いすぎたことで、
撮りそこなっていたのだった。
これ幸いに近づくと、クマバチもやってきた。トンボ類も撮った。
帰るにはちょいと早いかなと渓谷沿いでひと眠り。
しばらく雨は降っていなかったはずなのに、
水音のなんと騒がしいことか。
山々は膨大な水を蓄えているのだろう。
目が覚めたのはイブニングライズが始まろうとする前。
相変わらず川は騒々しい。
川面を眺める。いい感じだ。絶対釣れるよな。
よーし帰ろ!川を背にしてしばらく走るとマジックアワーが始まった。
この地は最後まで歓迎してくれる。
でも次に来るつもりはない。
また新たな場所に飛び込むつもりだ。
この日のことは一生忘れない。
2016年07月08日
大和岩魚を探しに行ってきた
大和岩魚(ヤマトイワナ)生息圏で、
ヤマトイワナの特徴を備えた魚と出会えた。
以前にも出会えたことはあるが、今回は特別な場所。
希少種、いや危急種なのか、出会えたことは貴重な体験となる。
毎度のごとくネット検索をせず、
数冊の資料を参考に同じ場所へはいかず生息地をいくつか推測。
リスキーな単独探索だっただけに大きな感動を得られた。
イワナ属だけにニッコウイワナやゴギの応用が利くので
難度は高くないと言いたいところだけど、
日帰りで莫大な水系の中から生息地を
探り当てられたのは幸運である。
それに、種を問わず釣れりゃなんでもよくて、
小形魚だって容赦なく持ち帰り、台所にぶちまけた画像で釣果自慢する
根こそぎ釣人の魔の手に侵されていない場所だったことも幸いした。
数も多く生息していたところをみると、
良識ある釣人が静かに守っている釣場なのだろうと感じた。
また、守っているのはツキノワグマもかもしれない。
山の麓に士気が下がるほど大きな『熊に注意』の看板に、
最近出没したというタイムリーな注意書きが
林道各所に貼られていた。
日本には古来より生息している魚種がいる。
イワナという和名の魚ではなく、
ヤマトイワナという和名だ。
近縁種(たとえばニッコウイワナ)の放流による交雑、
また同種であっても他水系との交じり合いもそうで、
その地ならではの特徴が失われたり、
種の絶滅があってはならないと思う。
そんな悲しいことはない。