2020年09月27日
イキング

海沿いのワインディングをドライビングし、
強めのブレーキングとハンドリングの組合せで
滑り込むようにパーキングに停車。
日没前のグッドタイミング。
相方へのペッティングもそこそこに、
手早くタックルセッティングを済ませ水辺までウォーキング。
遥か遠くの水平線へ向かいフリッピング。いや、フルキャスティング。
エギの着水と同時にラインメンディングしてフォーリング。
たったの2秒後にラインが張った。
ジャーキングするまでもなくハギング・・・・・・?
鋭く短くロッドを胸に引き寄せると
タキオンフックセットもといフッキングが決まった。
ハグ!
スクイーーッド!
ナイススクイーーーッド!
グッドスクイーーーーッド!
重みを噛みしめながらリーリングして寄せる。
しなくていいポンピングをすれば
ロッドのベンディング・カーブも夕陽に映える。
水面をスライディングさせてきたアオリイカを
水際でリフティングして無事ランディング。
即座にキリング。
連投連抱入れ抱きイレハグで夕まずめを堪能し、
美味しく頂く分だけフィッシングして終了。
しかるのち夕食はバーナーで炙りングしてイーティング。
姿焼きは麺つゆに限る。うーんグッドテイスティング。
今年も海の恵みに感謝。
※昔はエギングと呼ばれていたのに
今はイキングなんですね。
2019年09月08日
レディースエギングの結果

逃げ出した放流ニジマスを脱走兵と呼ぶなどの
名言を生み出した友人が新たに名付けた
『レディースエギング』という響きがジワジワと笑いを誘う・・・・・・
あれですよね。
SNSをやっている釣りガールと一緒に釣りへ行きたいよ☆
と密かに願望を持つ日照り野郎が積極的にコメントしちゃうパターン。
いや、悪くないです。わからなくもないですその気持ち。
謎のベテラン風を吹かしたアドバイスなんか特に素敵です。
でも僕は釣りを趣味とする女性が苦手なので普通の女性、
いや、メロン二個抱えてるの?という普通ではない女性と
アオリイカ釣りをしてきましたよ。
まずは釣場へ行く前にまあそのいわゆるメロンやアワビといった
高級食材を堪能し、
食後はなんか今から釣りするのダルいわあと思いながらも
海へ向かいます。
ではお手本をとばかりに速攻でアオリイカを釣りあげます。
これを見た女性が再び興奮しております。
いまいちど彼女にロッドを握ってもらい、
さらに僕が手を添えて動かし、基本動作を覚えてもらいます。
複雑な動きは慣れてからにして、
最初は単調な動きの繰り返しで十分なのです。
あとは夕刻まで色々して時間を潰します。
僕は波音を聞きながら潮風に肌を撫でられ気持ち良く昼寝をしましたが、
どうやら撫でていたのは潮風だけではなかったらしく、
どうりで気持ち良かったはずです。
あ、またこんなことを書いたら女日照りの御仁に妬かれてしまいますね。
でも本当なんですごめんなさい。
魚釣りは独りの方が自由で良いですよね。
あんまりお掃除好きな女性も困りものです。
再びなんか今から釣りするのダルいわあと思いながら、
夕刻の海に向かってエギを軽く投げます。
一投目から乗ってきますが驚きもしません。
日中に頑張らなくても日没前後は入れ喰いならぬ
入れ抱きですからね。連投連抱。着水抱きも珍しくありませんよ。
リーダーが25ポンドだろうと抱いてきます。
今年も湧いております新子ちゃん☆
ただし釣る数は美味しくいただく分と、ちょっとだけお土産の分。
必要以上に釣るのはナンセンスですねー。
初心者ならいざ知らず、
簡単に釣れる源流魚含めベテランによる数自慢は愚の骨頂ですよ。
という教えもちゃんと女性に伝えましたよ☆
2018年09月22日
食べるだけが目的のアオリイカ釣り

今年も海の恵みアオリイカを釣りに行ってきた。
なんぼでも釣れるといえば大袈裟になってしまうが、
なんぼでも釣れてしまうのがアオリイカ。
ゆえに家族と実家と二番目へのお土産分だけを
釣れば終わりだ。すなわち今年のアオリイカ釣りは一釣行で終了。
一釣行といっても一日やるわけではなく、
十数杯釣るのが目標なら朝まずめだけ、
もしくは夕まずめだけで目標達成。
潮回りとか潮位なんて関係あるんかな?
突き詰めれば関係なくはないだろうけど、
だって、そこに居れば釣れてしまうのが新子ちゃん。
怖さを知らない新子ちゃんなんだもの。
※ウン十年前のこと。初めてアオリイカを釣るのに
何度もボーズを喰らった。
満月の大潮が良いらしいだの、
やれどこそこの漁港が釣れているらしいだの、
二段しゃくりという技が究極らしいだの、
頑張ってたなあ。面白かったなあ。
暗中模索している頃が一番燃えていて、
最高に楽しかったなあ。
初アオリイカの感動は絶対忘れない。
今なんて・・・・・・あーやだやだ。知恵の悲しみ。
2016年09月08日
夏の巻3「海の恵みをいただく」

南中の肌を刺すような陽射しに負けず食料確保作戦を開始する。
今回のキャンプはなんちゃってサバイバルをテーマとしており、
自分の食べる分は自分で釣らないとお昼ご飯はナシと
子供に重圧を与え、不敵な笑みを浮かべてみてやる。
まずはアオリイカ釣りのお手本を披露することに。
ちなみにアオリイカは魚じゃないけれど魚釣りの中で
もっとも簡単な釣りだ。
小学生の初挑戦であっても二桁釣果を約束してあげよう。
ゆびきりげんまんだってしてあげる。
実績としては非力な娘達がそうだったし、
以前教えてあげたコなんて、釣場で大人エギンガーに
「(誰も釣れてないのに)どうやったらそんなに釣れるの?」と
聞かれたことがあると嬉しそうに報告をしてくれた。
釣り方は市販の餌木を用いたいわゆるエギングだ。
要点は三つ。初心者に難しいことを言っても理解できないので、
簡素にその三つだけを教える。
今年の初投、いまから本当に一投目で釣るからよく見ておくようにと。
投げる。沈める、動かす、また沈める、重みが乗った。
横で見ていた子供が驚嘆したのちに笑う。
説明しながら釣ることのなんと説得力のあることよ。
しかし、今年はおかしかった。
二投目、三投目、四投目でも掛からなかった。
おかしい。今年はおかしいぞ。五投連続で釣れないと。
同時にやっていた子供のロッドが曲がった。よしやった。

おめでとう。超がつくほど簡単に釣れるアオリイカだけど、
それは海が豊かな証拠である、と教える。
そこに生き物がいないと、いくら道具が高価でも、
腕前が良くても釣れないのだから。だから自然に感謝。
タックルは6フィートのライトパワーのスピニングロッドに
ナイロン8ポンド、そして市販のままのエギ。これで十分。
僕のは川でも海でも湖でも同じのスピニングのローディーラー。
エギの色はなんでも釣れるし、小潮の南中、凪、潮どまりでも、
そこにアオリイカがいれば釣れる。
ただし怒涛の入れ掛かりになる最狂時合いは朝まずめ夕まずめ。
とはいえ要点の三つを外すと、
その日はボーズか五十杯の差が生まれる。
ちょっと大げさだけど、それくらいの勢い。
五十杯以上釣ろうと思えばエギの色を変更したり、
ウエイトの増減、エギの操作、etc...が必要になってくるが、
よほど条件が悪くない限り(大荒れ)、
食べる分とお土産分の二十杯位なら肩肘張らずに確保できる。
一般的なエギング概念と(しゃくって、沈める)ほぼ同じだけど、
一般的な方法と比較すると、エギを沈めている間に、
こちらはすでにアオリイカの重みを感じてリールを巻いている。
テクニックなんてほどのものはなく、
僕は釣人ではなく自然観察者なので、
アオリイカの習性を利用しているだけのこと。
相手は老獪でも狡猾でもない今年生まれの新子ちゃんだ。超簡単。

釣果自慢がために不要な分まで持ち帰るのは愚の骨頂。
釣れると面白いけれど、必要以上に釣ることのないよう
子供に教えた。
さあお昼は烏賊素麺だ、姿焼きだ。
えーまだ釣るの?
フレームの外で泳ぐ眩い水着三人組が遠くに見える。
暑いしとっととベースキャンプに戻ろうぜと心の中で呟いた。