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Posted by naturum at

2020年07月15日

そういうの、もういいでしょ。


2017年8月山女魚

三年前の夏を最後に渓流魚を釣っていない。
理由は単純なもので、釣獲圧を掛けたくないからだ。
ゆえに渓魚を釣って食べるなど、もってのほかだと考えている。

魚体の一部にフックが刺さり、再放流しても生きられないと判断して
持ち帰るなんてこともただのご都合主義。
魚が成仏できない?なにそれ。
人間の誠勝手な解釈にすぎない。

魚が死ねばその場所に生息する微生物なり他の生き物の糧、
または自然の養分になるのではないか。
渓流魚を食べなければ生死に関わる時代ではない。

海に泳ぐアジのように湧くような個体数がいるならば
問題ないのだろうが、
昨今の、いや、もっと以前から渓流魚が置かれている環境は厳しいはず。
釣人が原因で魚は絶滅しないなんてのは楽観的でしかなく、
そこに自然災害が重なればどうなるだろう。

数が少なければ放流すればいい?
交雑魚だろうが国内外来魚だろうが、
釣れればなんでもいいと意味を履き違える釣人や漁協がいる限り、
渓流が昔の姿に戻ることはなさそうだ。

今年は久しぶりに調査名目で渓流魚を確認しに行きたいと思うが、
いまのところ具体的な予定は立てていない。

渓流魚を何尾釣っただの、
死んだ渓流魚を並べた釣果自慢だの、
初心者ならまだしも、自分は恥ずかしくてそんなことできない。
また、そういったことをする御仁との付き合いも一切ない。
そんな連中と関わりがあると思われたくもない。

これらの考えを誰かに押し付けるなんてことは
ナンセンスだと考えている。
自分はどうあるか。ただそれだけだ。

SNSなどで、
釣った渓流魚を台所に放り込んだような投稿は
恥ずかしいという風潮が出来ることを願いたい。


  

Posted by Миру Україні at 07:07ヤマメ

2018年01月25日

釣場における深刻な問題


アマゴ(体側に朱点が散らばる) 
※2013年ヤマメ生息地により釣獲。外来種。

ヤマメ(体側に朱点がない)
※2017年ヤマメ生息地により釣獲。在来種

アマゴ=サツキマス
降海し、遡上してきたものをサツキマスと呼ぶ。

ヤマメ=サクラマス
降海し、遡上してきたものをサラクマスと呼ぶ。


サクラマス ※2014年ヤマメ生息地により釣獲。在来種


ヤマメ生息地に外来種となるアマゴを放流している河川がある。
今年も釣客相手にせっせとアマゴを放流すると思われる。
(関係ないが観光客相手にアマゴ料理を宣伝している)
それのなにが深刻な問題なのか。

アマゴとヤマメは異種交配(交雑)すると言われる。
(別種であるイワナとヤマメが交雑するので、
亜種間なので当然あると考えられる)
これを遺伝子汚染とも。
オオクチバス・ブルーギルなどの密放流反対ポスターを
掲示している漁協が外来魚を放流しているというお粗末さ。
北米魚の肩を持つつもりは一切ないが、
遺伝子汚染はさらに深刻ではなかろうか。

ヤマメの姿が減る。
即ち遡上してくるサクラマスも減る。
「釣れないわ、釣れてもやけに小形のサクラマスだ」
そう嘆く釣客の声を何度か聞いたことがある。
これは交雑魚の影響だろうか。

サクラマス釣りが解禁になると、
漁協は当然の如くしっかりと遊漁料を徴収する。
現場徴収すべく常に水辺巡回だってしている。
でもサクラマスの釣客が支払ったお金の一部は
外来魚放流に充てられている。なんなんこの矛盾。

色々な魚釣りをしていて感じるのがサクラマス釣りの難しさ。
基本は捕食しない生態であると魚類学者は言う。
捕食しない魚に口を使わせる難しさ。
さらに他の魚類ほど頻繁な索餌回遊がないのでなおさらだ。
さらにさらに場所も限定的かつ季節限定、そして釣期が短い。
個体数が少ない魚類を釣るのは非常に難しく、
僕の知る河川のサクラマスに関しては、
アマゴ放流により無駄に難しい状況を生んでいる。
あまり簡単に釣れてしまうと飽きるのだけど、
それくらい数が回復してくれると自然観察者としては嬉しい。

ここで嘆いているだけではいけない。
漁協にも声を届けている。
なんせ僕の叔父は漁協関係者だ。
ヤマメが減るとサクラマスも減るという図式を
理解していないので説明もしている。
ヤマメがサクラマスだということを知らない釣客だって多い。
想像ではなくそんなものだ。

釣客がアマゴを求めている現状もある。
「釣れりゃなんでもいいから沢山放流しろ」
「食べるのが目的だから別にアマゴでもいい」
「サクラマス釣りはしないから知らん」
だったら釣堀でアマゴ釣れよと思うのだけど、
自然の渓流で釣りたいそうだ。
笑ってしまうと失礼になるので込み上げてくる笑いを堪える。

僕はヤマメ釣りもサクラマス釣りもする。
釣れりゃなんでもいいの意味を履き違えたくない。
ヤマメ生息地でアマゴが釣れたら違和感があるし嬉しくない。
ヤマメを食べるとサクラマスも減るので水に帰すし、
当然サクラマスを食べるとヤマメも減るので水に帰す。

北海道の川で沢山の渓流魚を釣った友人の
気づきが素晴らしかった。
これまで地元で釣れなかったのは
個体数の少なさによるものだったのか、と。
本当にそういうことだ。
ある程度の腕がある釣人なら
渓流魚を釣った数など腕自慢にならず、
それは自然の豊かさを示す数だと知っている。

僕の考えは正義であると信じている部分もありながら、
食べることが目的で釣りをする友人との付き合いもある。
自分の考えこそが正義であると考える同志だけの集まりは
危険である。原理主義がそうであるように。
色々な考えあってこその世の中であり、
自分の考えもこの先変化があるかもしれない。
『アマゴは悪くない。人間が悪いのだ』
確かにそうだが、その思考で停止したままではいけない。
ということで、
アマゴを放流したら
サクラマスが減るやんけと今年も声を上げる。


  

Posted by Миру Україні at 07:07ヤマメアマゴサツキマス

2014年01月14日

山女魚


標準和名ヤマメ。
近畿圏では日本海に注ぐ河川の上流部に生息する。
美しい姿態に溜息が漏れる。

  
タグ :ヤマメ

Posted by Миру Україні at 07:07ヤマメ