2021年11月20日
なぜ?禁漁区で漁協関係者にダメダメ!と言われ・・・・・・

ビワマス撮影場所を苦労して探索していた。
川を覗き込みココにもビワマスおらんわ~と肩を落としていると
軽トラでパトロール中の漁協関係者がやってきて・・・・・・
「ダメダメ!カメラやろ?こんな日に来てもおらんでー」
いつもビワマスが遡上しているなんてことはなく、
いくつかの条件が揃えば上がってくるとのこと。
やっぱりそっか~と納得。
琵琶湖を生きる魚だと特にそうなのねぇ。
琵琶湖大鯰の産卵もそうだが、
こういう時はサラリーマンだとXデーが休日とは限らないので厳しい。
しかし米と金はないが時間だけならたっぷり持て余す住所不定無職は最強。
そこらの雑草にマヨネーズをかけて空腹を満たし
ビワマス遡上をひたすら待つ。

☆ビワマスポイント
ビワマス撮影だけではないけれど三脚は必須。最低でも一脚。
やはり手持ちと比べて成功率も高いし仕上がりも良い。
ということが徐々にわかってきた。
三脚は構図を固定して使うだけでなく、
水平だけ固定し、上下左右はフリーにして撮影。野鳥撮影もそうね。
こうすることで即座に対応できてブレも低減できる。
それに長玉(ながたま=超望遠レンズ)で置きピン(ピントを固定)するなら
三脚がないと大変だ。
置きピンでやるときはレリーズがあればさらに便利。
ファインダーを覗きながらだと視野が狭くなり対応が遅れるので、
レリーズを握り広い視界でビワマスが跳ぶのを待つ。
まあ人間の集中力なんてそんなに長く持続できるわけがなく、
バットの振り遅れならまだましで、
指が反応せず見逃し三振で苦笑いすること多々あり。あぁ情けない!
成功率は1%ですな。
1000ショット撮って選別で10枚残れば御の字で、
そのうち1枚が95点以上であれば大満足。

SS(シャッタースピード)は画像が暗くならない程度で速いほどいい。
太陽光が期待できるならSS1/1600以上を保ちつつF値を絞ると失敗が少ない。
実例:SS1/1600 F7.1
ISO感度もできるだけ低い方が画質は良くなるものの、
太陽が雲に隠れるとそうもいかないので変化に応じて適当な処置を。
おぉ!!と声が漏れるようなビワマス撮影を期待しております。
そんな画像をお見せくださいませ。
2021年11月16日
憧れだった幻の魚ビワマスを撮影

ビワマスの名前を初めて知ったのは小学生の時だった。
小学館の魚図鑑にサケ・マスの仲間として
ビワマスのイラストと短い紹介文が書かれており、
その前後にはサクラマス・ヤマメ・アマゴが並び、
なぜかサツキマスがおらずビワマスが紹介されていた。
そのイラストは撮影画像のようなドギツイ婚姻色で、
顔つきが魚類ではなく精悍な獣のよう。
すごいマスが琵琶湖には泳いでいることを心に刷り込まれた。
月日は流れ高校生の時、釣り好きの同級生が
ビワマスの記憶を呼び覚ました。
彼いわく、ビワマスは幻の魚で釣ったことはないけれど
琵琶湖の岸に打ち上げられた亡骸を見て感動したのだと。
この同級生は他の釣り好き同級生とは一線を画し、
なかなかの魚好きでビワマスはもとよりビワコオオナマズも
知っており、ハスだのワタカだのも知っていたので、
同じく魚類図鑑好きの僕と意気投合した。
そんな彼も今はもう・・・・・・どこで何をしているのかまったく知らない。
月日はさらにさらに流れ、
近年はボートで釣るビワマスガイドなるものがあるらしく、
しかしながらトローリングという退屈な釣法だし、
タックルも自分のではないし、釣らせてもらってる感が輪をかけているため
まったく興味がわかず、しかも絶句するような料金。
そこまでしてビワマスと出会いたいとも思えず、
手軽に琵琶湖博物館の水槽を眺めることにしたが、
やはり飼育個体では感動が薄かった。
その昔は岸釣りでビワマスを狙う計画を企てていたことがあったけれど、
条例で禁止だの、禁漁期間だ禁漁区だなどで実行することはなかった。
結局のところ先に撮影という手段でビワマスに近づくことができた。
魚を傷付けることなく満足できるのだから、
結果的に一番良かったと思える
これまで新聞ではビワマスのジャンプが風物詩として何度も紹介されていたが、
なかなかどうしてタイミングが合わず、見ること叶わず。
というのも、当然だけど相手は野生であり自然条件も関係するわけで、
いつ行っても見られないからだ。
場所探しもなかなか苦労した。
あらためて琵琶湖は広いし、
目標達成は簡単なものではないと身をもって知った。
初めてビワマスの姿を見たのは広い淵だった。
水の透明度が高く、沢山のマスが泳いでいるのが見えた。
しかも大きい。これがビワマスなんだと確信。
撮影もせず時間が経つのを忘れてずっと見入った。
次は遡上する姿を見たい・・・・・・。
琵琶湖を走り回ったという表現を用いても問題ない。
姿がないのは遡上するタイミングが違うのか、
そもそもここには遡上しないのかなんなのかもわからず、
しかしながらできることは現場確認のみ。
ある時、視界の隅っこで大きな魚が跳んだ。
わ!飛んでる!早く!早く撮らな!
カメラにレンズをセットする手が震えている。
跳んだのはこの一尾だけで後がないかもしれない。
焦る焦る・・・・・・。
水辺に近づくと、次々とビワマスが上流に向かって跳ぶ。
凄い凄い!!
僕は慎重かつ大胆にシャッターボタンを押しまくった。
夢のような出来事が起こっている。
普段は沖合の深い水深を泳ぎ、その姿を見ることはできない。
それがいま、幻の魚が宙を舞っている。
亡骸じゃなく、生命の跳躍。
至福の時間だった。
半日で千ショットを超え、一本目のバッテリーを消費し二本目に。
カワセミの雄もやってきた。
僕の存在をあまり恐れていないらしく、
珍しいほど近くまできて枝にとまった。
キミが食べられる大きさのビワマスはいないよ。
しばらくしてカワセミは青い影になり飛び去った。
以前、面白いことがあった。
ビワマスの跳躍を見せてあげようと女性を誘った。
滅多に見られるものじゃないからね、と。
当日、彼女は道端に禁漁ののぼりだか看板に
ビワマスの文字を見つけたらしく、
「ビワマス?そんなマスがいるの?」
僕はずっこけた。ビワマスを見に来てる自覚ないんかい。
キミめっちゃ天然やなとわざと怒らせるように言ったのに
彼女は笑っている。
天然と言われて怒らないの?と不思議に思ったので尋ねてみると、
「養殖より天然の方が価値が高いからね」と言った。
すげえ。本物の天然やった。
まあこの温度差よ。
もし小学生だった僕が誰かにビワマスを見に連れていって
もらえることになったら、嬉しさのあまり地面を蹴って跳躍していたに違いなかった。

2021年11月15日
は?禁漁?だからなに?

釣りや無許可の捕獲は禁止らしいですが
撮影なので関係ございません。
わたくし、ひもじくて常に腹を空かせていますが
住所不定無職にもプライドがあります!
普段は見ること叶わぬ水深に生息する幻の魚を
ナマで踊り食いしたいなどと微塵にも思ってお、おりません。
さぞかし美味なのでありましょうが。
そもそも雄と雌のラブラブ中に糸を垂らしたい
気持ちになりませんし、
とうとう琵琶湖で釣具を持たずうろうろするようになってしまいましたなあ。
魚を釣らずに満足できるって幸せ☆
今年も超穴場の雁見川にビワマスが上がってきていました。
あ、名前出しちゃった!足で探さず楽して検索検索!
ビワマスは十代の頃から思い入れの深い魚だったので、
遠回りだけど足を使い苦労して探し出したことで
大きな感動を得られました。
わ!飛んでる!早く!早く撮らな!
初めて見つけた時は手が震えた~。