2021年01月08日
スプーニングリール

スピニングリールのことを「スプーニングリール」と呼んでいた
派遣のS藤さん当時推定49歳。
面白かったので訂正してあげずにいると、
ずっとスプーニングリール、スプーニングリールと呼び続けていた。
佐Tさんの趣味は空き缶拾い。
本人いわく月に1万円ほどの小遣いになるらしく、
会社の人間に声を掛け、飲んだ後の空き缶をもらうほどの貪欲さだった。
ある時、どこかのゴミ置き場の空き缶を持ち去ろうとしたS藤さん。
空き缶拾いの世界にも縄張りというものが存在するらしく、
その場所の主が鬼の形相で追いかけてきて殺されかけたらしい。
というか資源の持ち去りは犯罪ですよと、
この部分だけは強調して教えてあげた。
こんな伝説もある。
ある時、同僚であり投資家のTさんが缶コーヒーを買って
S藤さんに手渡した。
佐Tさんは「あ、ありがとう・・・・・・」と言って缶コーヒーを受け取るやいなや、
こう言い放った。
「やった!中身“も”入ってる!!」
その後、S藤さんは無断欠勤を繰り返す心の病で解雇になったそうだが、
元々ちょっと日焼けした顔だったし
違和感なく路上生活者にスライドしたのだろうか。
でも奥さんと幼い子供がいるとも聞いていただけに心配だ。
厳重注意しておいたのだけど、
大阪城のお堀でスプーニングタックルで
バス釣りをしていたらS藤さんの可能性大なので、
見掛けた方は通報願います。