2015年02月28日
キツツキ
なにをどうしてか子供の頃からキツツキに抱いていた印象は、
深い森に生息する鳥。そんな感じだった。
それゆえに偶然でお目に掛かれるようなことはないと思っていた。
ある日の午後だった。カメラと双眼鏡を持って散歩がてらの探鳥をしていると、
木を連続して小突くような音が耳に飛び込んだ。
聞きなれぬ音ながら咄嗟にキツツキの仕業だと閃き、
懸命に辺りの木を見回す。
しかしそう簡単に見つけられるはずもなく・・・・・・と思っていると
視界の隅に一瞬羽ばたいた生き物の影が映る。
居た・・・!
木に垂直にとまる姿勢が明らかに一般的な野鳥と違うため、キツツキだとわかる。
双眼鏡で観察するか、いや、カメラだ、と久しぶりに慌てふためき手も震える。
日常にある小さな感動。

Nikon D7000
コゲラ。日本でもっとも小さなキツツキらしい。
本当にくちばしで木を突くんだなあと妙に感心。またその姿が可愛らしくて目が離せない。
次に出会えるのはいつかわからないと思い、
後悔なきようシャッターを切る音は600を数えた。
しかし、魚釣りと同じように初めて出会うまで時間がかかっても、
一度会うと次からは不思議と距離が縮まるらしく、
コゲラを見つけることはそう難しいことではなくなった。
そうなると見つけても慌てることがなくなり、カメラを出さず双眼鏡でじっくり観察もするし、
しまいにはただ微笑ましく眺めるだけに。一日に複数羽見つけられることも。

※もちろんトリミングなし。
力いっぱい突いているからか目を閉じているのが可愛い。
ある時、手を伸ばせば触れられるほどの距離にやってきた。
僕が近づいたのでなく、コゲラの方からやってきたのだ。
本来なら樹木の周囲を忙しく動きまわるのに数分もの間、
同じ場所で音を立ててくれた。
ものすごい速度で木を突ける謎は、
木を掴む爪の力と木に押し付ける尾羽の力なのだろうか。
帰宅し、小学生の坊主にキツツキへの印象を訊いてみた。
「深い森に棲んでいて・・・・・・」
そうか。僕と同じでどこからかそうした印象を与えられているんだなあ。
でもコゲラに関しては、実は身近な所にいるんだ。
自然の仕組みが正常に機能しているのが前提になるけれど、
望めばすぐに逢える鳥なんだ。








深い森に生息する鳥。そんな感じだった。
それゆえに偶然でお目に掛かれるようなことはないと思っていた。
ある日の午後だった。カメラと双眼鏡を持って散歩がてらの探鳥をしていると、
木を連続して小突くような音が耳に飛び込んだ。
聞きなれぬ音ながら咄嗟にキツツキの仕業だと閃き、
懸命に辺りの木を見回す。
しかしそう簡単に見つけられるはずもなく・・・・・・と思っていると
視界の隅に一瞬羽ばたいた生き物の影が映る。
居た・・・!
木に垂直にとまる姿勢が明らかに一般的な野鳥と違うため、キツツキだとわかる。
双眼鏡で観察するか、いや、カメラだ、と久しぶりに慌てふためき手も震える。
日常にある小さな感動。
Nikon D7000
コゲラ。日本でもっとも小さなキツツキらしい。
本当にくちばしで木を突くんだなあと妙に感心。またその姿が可愛らしくて目が離せない。
次に出会えるのはいつかわからないと思い、
後悔なきようシャッターを切る音は600を数えた。
しかし、魚釣りと同じように初めて出会うまで時間がかかっても、
一度会うと次からは不思議と距離が縮まるらしく、
コゲラを見つけることはそう難しいことではなくなった。
そうなると見つけても慌てることがなくなり、カメラを出さず双眼鏡でじっくり観察もするし、
しまいにはただ微笑ましく眺めるだけに。一日に複数羽見つけられることも。
※もちろんトリミングなし。
力いっぱい突いているからか目を閉じているのが可愛い。
ある時、手を伸ばせば触れられるほどの距離にやってきた。
僕が近づいたのでなく、コゲラの方からやってきたのだ。
本来なら樹木の周囲を忙しく動きまわるのに数分もの間、
同じ場所で音を立ててくれた。
ものすごい速度で木を突ける謎は、
木を掴む爪の力と木に押し付ける尾羽の力なのだろうか。
帰宅し、小学生の坊主にキツツキへの印象を訊いてみた。
「深い森に棲んでいて・・・・・・」
そうか。僕と同じでどこからかそうした印象を与えられているんだなあ。
でもコゲラに関しては、実は身近な所にいるんだ。
自然の仕組みが正常に機能しているのが前提になるけれど、
望めばすぐに逢える鳥なんだ。
Posted by Миру Україні at 07:07
│コゲラ