2017年12月22日
セイゴの猛攻

季節の移ろいと共に生き物の動きも移ろう。
スズキの好釣期が訪れた数日後、
手乗りセイゴの猛攻が訪れる。
猛攻とは抽象的なので具体的に表現すると、
投げたルアーが手元に帰ってくるまで一~二度喰ってくる。
さすがに同じ場所に投げても反応は渋くなるので
歩を進めるとまた喰ってくる。こういったことが延々続く。
投げるところを間違えるとこうはいかないし、
ルアーの泳層が深くても、速度もあるし、
サイズが大きくてもいけない。
わかったことはこの一帯、数キロに渡り何百尾、いや、
何十億、何百兆尾いるのだと。
セイゴの上を乗って四国まで歩けるに違いない。
スズキの生態からしてそんなわけもなく、
初心者の方は疑うことなく信じてしまうかも知れない。
年の瀬なので詐欺には気を付けたし。
いわゆる入喰いというやつは間違いなく、
車番を1091という希望ナンバーにしている痛・・・
いや、欲深・・・いや、希望に満ちた釣人には喜ばしい釣況だ。
初めてこういう状況に出くわしたり、
超弱いタックルで釣るなら楽しいと思うが、
毎年のことだしスズキに対応しているタックルでやっても
セイゴ祭りを楽しめない。
ただ、未成魚が溢れていることは世代交代ができていることで
あり喜ばしいことだ。この状況はしばらく続く。
この季節感を知ると、なるほどなあと頷きながら
居残り組がいるのを確認できる場所へ向かった。
一投目で答えは出る。
ただしここでもルアー種類と着水位置を誤らなければだ。
緊張の一投。
ボウリングのターキーを決められないように、
ここ一番のキャストが決められず肩を落とすことが多い僕が、
この日も間違いなくミスをした。
大きく左に逸れて着水したルアーを、
潮流を利用してリトリーブコースへ正常に戻した。
ある意味腕があるのではないかと錯覚してしまう華麗なるフォロー。
ここぞという場所でやはり喰ってきた。会心の一尾だった。
Rod : Rawdealer R703RR-S The Flicker By Fire
Reel :07 LUVIAS 2500R
Line : YGK G-soul Upgrade X8 1.2G
Leader : サンライン Nylon 25lb
Knot : FGノット
Lure : JM6 color:SRS