2018年05月24日
脱走兵釣獲!

いわゆるニジマス。外来魚。
小学生の頃に始めたルアー釣りで釣った初魚であり、
それ以降も好敵手としてずっと大好きな魚だった。
ルアーを喰った瞬間から突っ走り、水面を割る跳躍、
ルアーのみならず特にフライフィッシングの対象魚として
大変楽しい魚なのに、今となっては
ニジマス釣れた!よっしゃー!みたいな感情は一切ない。
ただただ複雑な想いに駆られてしまう。
外来魚であるニジマスによって
在来魚が喰われることの他に、
例えばアマゴ(サツキマス)・ヤマメ(サクラマス)との餌の競合がある。
少ないパイ(流下昆虫等々)の奪い合いにより十分な餌を確保できず、
じわりじわりとアマゴ・ヤマメが追いやられ、
生態的地位の入れ替わりが起きてしまうのではないだろうか。
それによりニジマスが優占種となれば、
在来種であるアマゴ(サツキマス)・ヤマメ(サクラマス)は数を減らす。
『ニジマスは悪くない。人間が悪いのだ』
そう信じてきたが、そこで思考停止になっていた。
だって純粋に釣れたら楽しいやん!いつまでもこれではダメだ。
魚釣りを通して何を学んできたのだろうと自身に問いかける。
沢山釣る方法?
大物を釣る方法?
楽しい釣りを求める?
それだけ?
色々な気付きを得てきたことで、
ニジマス釣れた!よっしゃー!という次元から脱したい。
ちなみにこのニジマスは両方の胸鰭が欠損していた。
ただ釣るだけが目的だった管理釣場でのニジマスを
じっくり見る機会は少なかったが、
よくよく見ればこの脱走兵のなんとも惨たらしい姿に
憐憫を掛けるのみだった。
※脱走兵とは友人による呼称。
妙にツボにはいってしまった。
Posted by Миру Україні at 07:07
│ニジマス