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2022年07月09日

北釣戦 イトウ釣行記長編予告 

北釣戦 イトウ釣行記長編予告 

暇を持て余してブログを読むサラリーマンの皆様はいいですね。
どうせ夏の賞与が出て気分上々なのでしょう。
さらに株価低迷で、三歩進んで四歩下がる現在は買い時。
大胆に賞与を右から左に移してほくそ笑みですか。
近い将来笑いが止まらなくなるのでしょうね。

空調の効いた部屋でソファに寝ころび
スマホ片手におやつを食べながら、
今年も半分頑張ったし一週間くらい有休を取得して
どこへ行こうかともお考えでしょうか。
休んでも周囲がフォローするので仕事は回り、
自分はどこぞでバカンスしても給料が保証される。
というか働き方改革で人事から有休を使え使えとうるさく、
「二十日間くらい海外でも行ってきたら?でも円安だから
国内の避暑地なんてどうかしら。でも暑い時こそ沖縄もいいものよ。お土産よろしく☆」
なんて言われてるのでしょうね。
最高ですねサラリーマン。
住居不定無職には無縁の話でございます。はぁ馬ヤラシイ。


『イトウを釣る』
この目標を心に秘めてきた。
釣り番組の影響でもなければSNSで誰かの釣果に触発されたのでもない。
イトウを知ったのはもっと昔。もっともっと昔の話だ。

最初に知ったのは昭和56年発行学研の魚類図鑑・・・・・・ではなかった。
調べるとイトウは記載されておらず記憶違い。

同じく昭和56年発行の小学館入門百科シリーズの『ルアーづり入門』だった。
P156にイトウの狙い方があり、写真付きで実釣が紹介されている。
釣人はテツ西山さんと生徒さん達。降雪の川にイトウが踊る。
イトウは最大で1m・・・・・・少年は胸を撃ち抜かれた。

その次に誌面でイトウと出会ったのは『おれはナマズ者6巻』だったと思う。
釣りキチ三平イトウ編もあるがもっと後だったと思われ、
釣り漫画が及ぼした影響力の大きさなら僕は『おれはナマズ者』であり、
青春時代を象徴する世界観が大好きだった。
大助くんが釣り上げたメスのイトウは未来永劫、憧れの魚だ。

イトウをいつか釣りたい。
しかしそれは人生最後の方でいい。
人生を頑張るひとつの指標として残しておこう。
そういった魚がいる釣り人生が楽しいじゃない。
だから初イトウは最高の思い出になるよう過程を大切にして、
来るべく機会に備えていた。

なので知り合いからイトウを狙いに行くと聞いても
焦る気持ちがなかったことを確認できたし、
親切にガイドを申し出てくれた知り合いには丁重にお断り。
乱暴な言い方をすれば、
誰かに釣らせてもらって喜ぶ安っぽい魚ではない。
SNSで自慢したいがための魚でもなければ、
なにかの宣伝に使われたくもない。


兵庫県の老舗ニジマス釣場ではお正月のお年玉として
イトウがぶち込まれ、泳ぐ姿を確認できた。
管理人のジジイが僕に言った。
「今日はイトウを釣らないと価値がないぞ」

『価値がない』の意味がわからない。

養殖されたイトウを、さらに釣堀(仕切られた川)で釣って価値があるのか疑問だ。
誤解なきよう補足するなら釣堀の魚を釣って感動できる人ならそれは問題ない。
もちろんバカにするつもりもない。
どちらかと言えば、釣堀養殖イトウを釣って喜べない僕の方が不幸であるし、
いつかの海釣りでは、サビキ仕掛けで大きなボラを釣って歓喜していた
カップルの姿が本当に微笑ましかった。

こんなこともあった。
上流にはイワナ・ヤマメが泳ぐ西日本の川の漁協管理人が
イトウを放流する計画があると自慢気に言った。
僕はそんなことをするものではないとジジイに苦言を呈した。
漁協の事務所には「外来魚密放流STOP!」のポスター。笑うわ。
あ、密放流でなく漁協管理だから良い行いなのか。
これは誠に、あ誠に誠に失敬でございました。


これまで出会った魚種の画像を眺めて記憶の海に漕ぎ出す。
すると見えてくるものがある。
誰かにポイントを教わり釣った魚や、
知り合いにガイドをしてもらい共に喜ぶのも良かった。

だけどそれら魚と一線を画す強烈な印象を残している魚種がいる。
そしてそれらに共通することも見えてきた。

まずは憧れ。どれほどその魚種に想い焦がれるか。
そして出会えるまでの期間は長く、
かつ全力で挑んでいるのに波瀾万丈であること。
順調でない方がより感動は大きいようだ。

例えばサクラマス。
幼き頃に釣りを覚え、僕を鍛えてくれた遊び場、
母なる川にサクラマスが戻ってくることを知る。

誰の力も借りず、ようやくサクラマスに出会えたのは初挑戦から五年後のこと。
喰わせてから取り込みまでの波乱含み。
浅瀬に誘導して取り込み、安心したのも束の間、
ひと暴れされてまた激流の中を走られ、こちらもずぶ濡れで追いかけるわ、
ラインは流木に絡まるわで、一難去ってまた一難で取り込めたサクラマスの写真は一生もの。
帰りに寄った温泉では、
車上荒らしを警戒してSDカードをありえない場所に隠したり、
この日の温泉は至上最高の湯だったことも思い出だ。

お恥ずかしいかな、サクラマスを水に帰したあと川原で仰向けに寝転がり、
気付けば自然と一滴の涙が頬を伝ったのも、後にも先にもこの一尾のみ。
こんな大きな感動を呼ぶ魚釣りはなかなかできない。

いやもう、こんな苦労して心臓にも悪い釣りはしたくないんだけど・・・・・・・。


北釣戦イトウ釣りShow must go on.

つづく。



















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Posted by Миру Україні at 07:07 │イトウ
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