純屋

アジア原産オニバス（鬼蓮）

知らん土地へちょっと冒険してみよかなーなんて軽い気持ちで、
ライギョタックルと地図を持って出かけてみてん。
初めて釣りする土地やってんけど、ネットで検索なんかしてへんで。
なんでって、簡単に言うたら大きな感動が欲しいからやん。
難しい言うたら、まあ、
初めてカムルチーを釣ってから（もちろんフロッグやで）、
三十年ちょいも経過してんのにやで、
必死こいて検索してやな、
そんな情報に頼って釣るってごっつ格好悪いし、そんなもん恥やで。
今までどんな内容の薄い釣りしとってんて話やん。
ほんで、もちろんボーズになるかもしれへんで。
てゆーかこれまでおもっくそボーズ喰らいまくってきたしな。
あの頃はまだまだやったわあ。観察力も洞察力も。
あ、今でもやけど。
単独探索は時間かかってお金もそこそこかかるしそらリスキーやわ。
でもやで？ただ単に釣ればええってもんでもなくて、
やっぱりそこは一尾に辿り着くまでの過程が大事やし、
家おる時からカムルチー探索を楽しんでるねん。
数日前からわくわくしてやな、
当日楽しんでやな、帰ってから数日は余韻に浸れるやん。
ええ遊びやし、残りの人生のええ時間の使い方や思うで。
まあ他人のことは知らんで。僕のスタイルのことやで。
導かれるままに見つけた池でな、ここおるかな？て全体を眺めるやん。
もしかしたらおるかもしれへんし、
もしかしたらただの水たまりかもしれへんして。
ほんでカエル投げるやん。
動かすやん。
止めるやん。
釣る気やのに、やっぱりあちこち周囲を見回して観察するやん。
ほんなら浮葉植物の動きを見てへんくて、
またカエルを動かそうしたとき、
いきなりごっつい捕食音鳴ってみいや。
うっわ！おるやん！！て。
これやねん。これが欲しかってんて、
空振りしてもたのに、やったやったて心の中で踊ってるねん。
もうこの時点で来て良かったわあ思うねんな。
カムルチー生息地を確認できたっちゅうだけで満足できるねん。
でもな、大満足するためにはどうしても顔を拝みたくなんねんな。
そこがちょっと未熟言うか、なんちゅうか。
こないだのカム探索がそうやってんけどな、
朝一に到着した一発目の池でこれやってん。
なんかな、たまらんでほんま。
ほんならな、犬の散歩してた綺麗なお姉さんがな、
「おはようございます。釣れますか？」なんて、
朝の空気のような清々しい感じで話しかけてきてくれてな、
いやあまだ釣れへんのですよぉなんて笑ってみてな、
ココええ土地やん、来て良かったわあて思うねん。
お姉さん言うてもあれやで。
もうカムはええにしてお姉さんを釣りあげよかな思うくらいやってん。
そういやこの土地は美人が多いて力説を聞いてたし、
ほんまやわあて。
そんなこんなでお姉さんを見送って、
さあ再開すんでってそこから連発やん。
せやけどどうも小さくてカエルが飛ばされてばっかり。
若い個体がおるんはええことやけど、
これ、もしかしてもしかするんちゃうん？て
正体知りたいから意地になって投げてん。
タイワンドジョウやったら大発見やもん。
でもな、約十発の捕食があったけど釣り上げられんくて、
翻弄されっぱなしで苦笑いやん。
今日はこんくらいにしといたるわって次行ってんやん。
ほんなら到着した池見てびっくりやん。
オニバスが群生してるんが目の前に広がってな、
初めて見たし、ひとりで大興奮やん。
あっつい日やったし、ペットボトルの水を頭からぶっかけて、
Ｔシャツにもぶっかけて、ちょっとのま気化熱で涼しいなるやん。
ほんでからカエル投げたら菱が揺れるん見逃さへんくて、
喰わせの動きさせたら、おもっくそ喰いよってん。
ここらのカムはあんましスレてへんのか素直に喰ってきよって、
根を詰めた駆け引きはあんましなかったなあ。
釣人に叩かれ過ぎてへんくてええことなんやろなたぶん。
十二か所ほど探索してみてんけど、ほとんどの池におったし、
これはすごいことやで。
言うてもそんな釣ってへんよ。
釣れへんかっても、姿の確認と、捕食してきよったりで生息確認やんな。
この地域は素晴らしい環境が残ってるやんて嬉しなったわ。
カムの体型もよかったし、口なんかの傷もなかったし、
今年生まれのやら、若いのやら、まあまあのんもおったし。
あと不思議やったんが、ライギョ釣りはおろか、
一切の釣人を見かけへんかったこと。
そのおかげか釣りゴミがなかったなあ。ええこっちゃ。
そんなこんなで行く先々でいちいち反応があるからもう足枷なってもうて
嬉しい悲鳴やったわ。
あれやで、探索の時は見切りの早さを重要視してんねんけど、
だいたい十投くらいして反応なかったらな、
なんやねんここ水たまりやんけ！て判断すんねん。
え？ありえへん？同行者おったらそら泣くやろな。
絶対お互いストレスなるから独りがええねん。
気ぃつかうんしんどいやん。
せっかくの休日やしもっとちゃうとこに神経使いたいやん。
まあそんなんええとして、
これまでの経験や、
カム撮影しとったらカムの習性や生態がちょっとはわかってくるやん。
この太陽の位置やったらここらへんにおるやろってだいたい見当つくしな、
でもそんなん完璧ちゃうで。
ごっつ大きい皿池に菱が広がってるみたいなんやっても、
どうせお前らここらへんおるんちゃうん？みたいに投げたんねん。
空手で言うところの間合いの詰め方も大事やで。
美味しそうな音する着水も心がけなあかんし、
誘いの動かし方も。
ほんで答えが返ってきたときの快心いうたらないで。
これやねん。ほんまにおった時の感動。
ほんまこんなんが僕の求めてるカムルチー探索やねん。
最後にあれやで。
探索するときは、最強のタックル持っていくようにしてるねん。
目前にどんな環境が現れても獲れるようにしとかんとな。
間違いのないタックルはWhiplash Factory HPやで。
制作者はそらもう長年の経験者やもん。
またデザインや名付けのセンスがええねん。
Rod:Serpentrising RSR707Z THE REVELATION
Reel:SNAKEHEAD CUSTOM 300
Line:Headhunter SRV#10
Lure: Whiplash factory Weedless plugs

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