2020年04月27日
ほとんどの釣人が気にしない?フッキング位置

2019年初夏撮影
釣人はフッキング位置について無頓着な気がする。(個人の感想です)
盲目になっている、もしくは目をそらしている。
特にルアー釣り愛好家においてはそう感じてしまう。
魚のクチや顔面、体にフックが刺さった状態の釣果画像を、
どうや!とばかりに公開する。
それを見た同志はこう言う。
「良いフッキング位置だ」
「しっかり喰っている」
「活性が高い時の喰い方だ」
etc...
賛辞の言葉はあれど、
惨事であることの自覚はなさそうだ。
そう、それが釣人という人種の感覚。
これが一般人になると惨たらしいことこの上ない画像にしか見えない。
そして釣人はこう言う。
「では見なきゃいい」
という思考停止ワード。
いや、見た感想だから。
釣人は魚に痛覚がないと信じている、もしくは考えていない。
「痛覚があれば魚はのたうち回るはずだ」
そんな0か100の話ではなく、
人間ほど痛みを感じないかもしれないが、
部位によっては違和感がある痛みを伴っているかもしれないし、
人間とは違う表現方法なのかもしれない。
魚類は苦しい表情ができないけれど、
痛みがあると捕食することをやめてしまったり、
普段とは違う行動をする等々の可能性はないだろうか。
そこを気にしてしまうと、
とてもではないが魚釣りという行為はできなくなるので
考えないようにするのが釣人。
対して、そういう想像ができる一般人。
そして釣人はこう言う。
「では釣りをしなきゃいい」
いや、だから感想だから。
ゆえに釣人は都合の良い解釈をする野蛮人と思っている。
まあ視野の狭いライギョマンよ。
バサーはバーブ付きのトレブル・フックのトリプルフックで
なんだかんだと否定していたけど、
いやいやいやいや、ライギョマンも太いダブルフックで
カムルチーの肉質の口腔を突き刺している。
口腔の内側から目を貫通させたことに心を痛めて
竿を置いたりはしないのかな。
それでも釣欲に負けてしまうのかなあ。
ライギョ釣りのフックはバーブ付きフックよりはダメージが低減できると
思われており、実際にそうだと信じているけれど、
一般人の感覚からすれば口腔に突き刺さっていることが酷いと感じる。
魚の口にフックがグサッと刺さった画像を見て
「良い位置に掛かってる☆」
という感情・・・・・・。
良心の呵責に苛まれることで、
ライギョ釣りからライギョ撮り。
0か100の話ではないけれど。
※画像は2019年初夏のものです。
※カムルチーは特定外来生物ではなく、
我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある
外来生物ではないと判断されている。
荒俣宏著の世界大博物図鑑2魚類には文化1年(1804)に渡来したとあり、
もちろん明治元年(1868年)以前のことである。