2020年08月12日
激アツ!!夏の泥水スズキ

サマー・マッディウォーター・スズキといういかにも胡散臭い響き。
夜半からの雨は朝食の時も昼食の時も、
強弱の音を交互に繰り返しながら降り続き、
雨に包まれた山間は日中なのに肌寒さを感じた。
車中から恨めしく外の景色を眺めるのも
変化が乏しくそろそろ飽きてきた。
バケツをひっくり返したような雨。
放送用語でも使われる例えだが、これははっきり言って誇張だ。
そんな雨を体験したことがないけれど、
車の屋根を叩く雨は強めのシャワーと言っても過言ではなく、
頭でも洗ってみようかしらと思いつく。
クォーター・サイズに割れた竹を拾い、
土手の溝を小川のように流れる部分に竹を突き刺し、
石で固定するとものの見事に勢いよく水を吐き出す蛇口になった。
雨空の下、野生的な洗髪。
爽快すぎるトニックシャンプー。
即興蛇口から溢れ出す雨水で無我夢中に髪を洗い流すと、
魚に相手をしてもらえない数日分の鬱屈が吹き飛んだ。
日没前にようやく雨空は大人しくなった。
ちょっと川遊びをしてみたくなった。
スズキ釣りにはちょいと強めのベイトタックルを準備し、
選んだルアーは数個。
ミノーペンシルとミノーで十分いけるはずだ。
まずはスーパーへ晩御飯の買出しに行き、その寄り道に川を覗いてみると、
案の定、清流はいつもの穏やかさを潜めていた。
こういう時のスズキって、こんな場所で待ち構えているんでしょ?
ミノーペンシルを投げ入れる。
一投目で喰わない。
じゃあここ?
ここはどう?
ミノーペンシルの流し方を変えても喰わない。
スズキは居るはずなのに。
居ない所に投げているわけではないので、
次の一手は、そうねえ。ルアーを交換するしかない。
フローティング・ミノーだ。
水面に喰ってこないならば、
トップウォーター・プラグより潜行深度を深くしてみる。
サンダーバックラム107をピッチングで流れに投じ、
スズキはココに潜んでるんでしょ!というタイミングでジャーク一発。
サンダーバックラムが瞬間移動したのち、
静止する刹那にスズキは喰った。
ヘヴィパワーのロッドに衝撃が伝わり重みが乗った。
よし。よしよし。
サンダーバックラムの黒で釣りたかったのよ。
流水域をレピュラシオンでミノーを操作するのも面白い。
ブラックシープでスズキ釣りも趣がある。
超好みの状況と超好みのタックルセット。
なにより狙い通りの展開とくれば、
トニックシャンプーの爽快感を遥かに上回った。
スズキが目の前の強い流れに揉まれながら抵抗するが、
ロッドを右に左に倒し、制圧する。
2回ほどベイトリールのスプールが逆転しラインが出たものの、
それは急激な引きに対する逃がしであり、
長くても数十センチほど許したのみであった。
決して小さな魚ではないまずまずの強さ。
強く複雑な流れの中でのインファイト。
ロッドティップが流れに刺さりそうなほど絞られるロッド。
たまらん。
泥水にスズキが浮いてきた。
右手にオーシャングリップを構えたが状況的にリスキーであったため
腰に戻し、
スズキを連れたまま本流から外れた上流側の浅瀬に誘導。
あら、この大きさもしかすると、
これまでで一番大きいスズキかも・・・・・・。
その目測は間違いではなく、
横着して一眼レフカメラを置いてきたことが悔やまれた。
このスズキを見て思い出したことがある。
20数年前、一度止めていたスズキ釣りを再開してすぐのこと。
ベイトタックルでごっついスズキを掛けたものの、
豪快なエラ洗いを前にラインブレイクさせてしまったのだ。
大物を逃したことよりも、
ルアーを口に残したことにすごく罪悪感が残った。
スマホで撮影したのちスズキを流れに帰した。
もう騙されて釣られなさんなよ。
良い思い出をありがとね。
ローディーラー・レピュラシオンRR705HX ウイングド・アサシン
ブラックシープ250
TBR107 サンダーバックラム107
Posted by Миру Україні at 07:07
│夏