2021年07月25日
琵琶湖水系の生態系頂点の一角がやばかった。

リヤカーを引きながら琵琶湖を周回して見つけたアオバズクです。
画像が明るいのはカメラマジックであり、
夜間なので肉眼で目視はできません。
その後ネズミを捕らえて美味しそうに食べていましたが、
めちゃくちゃグロいので画像は使用しません・・・・・・。
梅雨も明けクソ暑い昼間は動けないので路上生活者は大変です。
賞与も出て空調の効いた部屋で左団扇の皆さまはいいですね。
あ、三回目の多景島が見えてきましたよ。
アオバズクと思しき野鳥を初めて目撃したのは小学校低学年の夏休みだった。
思しきというのは一般的にその姿がフクロウのそれであり、
その他といえばミミズクくらいしか種類を知らず、
夏休みに見かけるフクロウ類といえばアオバズクなので、
きっとアオバズクだったのだろうことになる。
夏休みになると山村の田舎で過ごすのが恒例となっており、
一日中、魚釣りだ虫捕りだ生き物観察だetc...
などと、その昔でいうところの典型的な夏休みの過ごし方をしていた。
村にひっそり佇む神社がある。
そこも子供達にとってはかくれんぼや鬼ごっこといった遊び場であり、
お賽銭を投げ入れないくせに毎日のように訪れていた。
境内にはクスノキだろうか、とてつもなく太い幹がそびえ立っており、
いつの日かその枝に一羽のアオバズクがいるのを誰かが見つけた。
それは昼間であり、寝ているのか起きているのか、
微動だにせずこちらを見下ろしているのだ。
人間を除く生態系の頂点にある猛禽類。ただならぬ雰囲気に畏怖し、
カエルやイモリを捕まえては残酷なことをしまくった子供達も、
アオバズクには一切手を出さなかった。
次の年の夏休みも同じ場所にアオバズクは現れた。
やはりその姿に畏敬の念を抱き、
生き物好きの自分にとって特別な存在となった。
だが次の年から現在までその姿はない。
子供の頃以来に見つけたアオバズクだが、
幸いなことにこの場所を誰も知らないようだ。
そう断言できるのはなぜか。
アオバズクが見られる情報が出回ると、
大勢のカメラマンが集まり一日中陣取るからだ。
その姿もなければ、
地元の方がわざわざ来る場所でもない。
鳥屋のカメラマンは定年を過ぎたリタイア組がほとんど。
しかもヤツらのネットワークは凄い。
ブログやSNSの巡回で情報収集し、
有益な情報を見つけたならグループラインで一斉に共有。
迷鳥が出現した翌日には数百名が集まることも珍しくない。
魚釣りと違い獲物が釣られて終わるのではないので、
持ちつ持たれつの仲らしい。
それ故にトラブルも多い。
ある場所では三脚禁止。
ある場所では立ち入り禁止になった。
違法駐車、騒音、近所迷惑、ゴミ、同胞の喧嘩。
それらによる警察沙汰も珍しくなく、
奈良県の幻の野鳥が見られる場所も、
立入禁止措置がとられる日もそう遠くないそうだ。
なにより迷惑が掛かっているのは野鳥だ。
人為的重圧による巣の放棄もあるとのこと。
そういえば、ある公園を陣取る鳥屋連中でクラスターが発生したとのこと。
くわばらくわばら。
鳥屋は高齢者が多いので道徳心もあって
ゆとりのある遊びなのかと思っていたが、現実は想像を超えた酷さ。
寿命の残り期限が迫り、焦る気持ちを考えれば仕方ないのだろうか。
もちろん紳士的な方もおられるのだろうけど。
それらを見聞きしたとき、
自分はどうあるべきかを学べる良い機会となっている。
まず有名場所には行かない。
鳥屋が多い所に近寄らない。
情報を共有しない。
群れない。
アオバズクは今頃子育て中のはず。
巣立ちできた頃に、
こっそり様子を確認しに行きたい。
Posted by Миру Україні at 07:07
│アオバズク