2023年02月06日
イトウは心に宿る12
イトウが好む生息環境や釣り方を想像できないのは、
自分がイトウを釣る領域に達していない証拠だと考えており、
経験値が足りない低次元のまま北海道の大地を踏んだところで何ができよう。
そう考えていたのに、近年になり焦りが生じてきた。
2019年から始まったCOVID-19の脅威は世の中を搔き乱し、
身近に刻々と迫りくる恐怖に怯えた。
幸い自身も近親者もウイルスに罹患したことはないけれど、
基本的な感染予防により年に一度は経験する、
ちょっと喉が痛いとか、熱っぽいなどの体調不良とは無縁になったのは、
まさに怪我の功名と言えよう。
死を予感させる感染拡大がいつ終息するか見通しが立たない不安が
コロナショックとなり、経済は世界的な株価暴落を呼んだ。
そして追い打ちを掛けるようにウクライナの悲劇が起こった。
これは他人事では済まされず、
悪影響が今まさに他国に日本に我々の生活に及んでいる。
各国がより良い世界経済の実現に注力すれば
世界中の人々が幸せに暮らせるというのに、
おつむの弱いロシア政権は、人間社会に巣くう癌細胞だ。
近い将来、狂人の銃口が日本に向けられても不思議ではなく、
そうなれば魚釣りどころではない。
愛する人を守るべく、ちょっと行ってくると立ち上がることになるだろう。
人殺しハゲチャビン老害の暴挙により、
穏やかに暮らしたいだけの我々が渦中に巻き込まれる理不尽を許すまじ。
一対一だと軟弱な腰抜けジジイが調子乗りやがって。
忘れてはならない最大の脅威も待ち受けている。
近い将来必ず起こるとされる南海トラフ大地震だ。
科学的証拠しか信じない者もいれば、
都市伝説と笑い飛ばす者もいるが、
証拠を示すことができないオカルトとは無縁に生きる僕は前者だ。
自分が生きている間に大地震が来る確率が高いのならば、
周囲の人々を守り、助け、復興に寄与できる現在に
大きく揺れてほしいと常に構えてきた。
大地震が来るならできるだけ早く今すぐにでもと。
ところが、自分や近親者の身に重大なことが起きてしまい、
さらには復興に膨大な時間を要するとなれば、
今日を生き抜くことだけで精一杯になり、
北海道への釣り旅は夢まぼろしとなってしまう。
これら三大不安要素が頭に渦巻き、
北海道釣行を決めさせたのは間違いない。
行ける時に実行へ移すことの大切さを知る。
では、これまで積み重ねてきた魚釣りの経験値はといえば、
その領域にまで達しているらしく、
イトウを釣り上げることは難しいことではなく、
容易であるとさえ思えた。
そうと決まれば・・・・・・何から手を付けようか。
北海道まで行く手段を飛行機とするならば、
持ち込めるロッドケースの寸法を決めねばならず、
そうすると持って行けるロッドが限定される。
ならば車でカーフェリーはどうだろうとか、
航空会社によっての差はどうか。
そもそもどこの空港からどの空港に降り立つのかも決めておらず、
バイクで行くのも楽しそうね、なんて妄想が膨れ上がる日々。
全て自由、全ては自分次第。
ある日、北海道アメマス釣行経験者であるG県の釣友が、
琵琶湖で取材釣行をしていた。
朝から冷やかしに行く予定だったが、
取材に参加されている皆様方の平均年齢を上げてしまうことに
申し訳なさを感じ、躊躇して見送った。
すると釣友が現地から景気の良い報告をしてくれた。
荒天の中で皆様が快調に釣っているらしく、
魚釣りの楽しさのおすそ分けは、
自分で釣るより嬉しくなるのを知る。
そんなやりとりの最中、釣友に北海道釣行を仄めかすと、
速攻で航空券を手配するよう助言された。
うっ、確かにそうだ。
なにはともあれ先にせねばならない。
すぐさま予約サイトを確認すると狙っていた日にちの便は
一日一便しかなく、目が点になる。
なにこのローカル感。
いや、そもそも降り立つ空港がひとつしかなく、他の選択肢はない。
さらに出発日は七十日も先だというのに、
残り席が埋まりそうになっているではないか。
迷っている時間はない。
ままよと往復の席をおさえることに成功。
予約完了の画面を確認した瞬間から遠い日の記憶が溢れ、
しばらくの間、天井を見上げていた。
積年の想いがいよいよ形になる。
自分がイトウを釣る領域に達していない証拠だと考えており、
経験値が足りない低次元のまま北海道の大地を踏んだところで何ができよう。
そう考えていたのに、近年になり焦りが生じてきた。
2019年から始まったCOVID-19の脅威は世の中を搔き乱し、
身近に刻々と迫りくる恐怖に怯えた。
幸い自身も近親者もウイルスに罹患したことはないけれど、
基本的な感染予防により年に一度は経験する、
ちょっと喉が痛いとか、熱っぽいなどの体調不良とは無縁になったのは、
まさに怪我の功名と言えよう。
死を予感させる感染拡大がいつ終息するか見通しが立たない不安が
コロナショックとなり、経済は世界的な株価暴落を呼んだ。
そして追い打ちを掛けるようにウクライナの悲劇が起こった。
これは他人事では済まされず、
悪影響が今まさに他国に日本に我々の生活に及んでいる。
各国がより良い世界経済の実現に注力すれば
世界中の人々が幸せに暮らせるというのに、
おつむの弱いロシア政権は、人間社会に巣くう癌細胞だ。
近い将来、狂人の銃口が日本に向けられても不思議ではなく、
そうなれば魚釣りどころではない。
愛する人を守るべく、ちょっと行ってくると立ち上がることになるだろう。
人殺しハゲチャビン老害の暴挙により、
穏やかに暮らしたいだけの我々が渦中に巻き込まれる理不尽を許すまじ。
一対一だと軟弱な腰抜けジジイが調子乗りやがって。
忘れてはならない最大の脅威も待ち受けている。
近い将来必ず起こるとされる南海トラフ大地震だ。
科学的証拠しか信じない者もいれば、
都市伝説と笑い飛ばす者もいるが、
証拠を示すことができないオカルトとは無縁に生きる僕は前者だ。
自分が生きている間に大地震が来る確率が高いのならば、
周囲の人々を守り、助け、復興に寄与できる現在に
大きく揺れてほしいと常に構えてきた。
大地震が来るならできるだけ早く今すぐにでもと。
ところが、自分や近親者の身に重大なことが起きてしまい、
さらには復興に膨大な時間を要するとなれば、
今日を生き抜くことだけで精一杯になり、
北海道への釣り旅は夢まぼろしとなってしまう。
これら三大不安要素が頭に渦巻き、
北海道釣行を決めさせたのは間違いない。
行ける時に実行へ移すことの大切さを知る。
では、これまで積み重ねてきた魚釣りの経験値はといえば、
その領域にまで達しているらしく、
イトウを釣り上げることは難しいことではなく、
容易であるとさえ思えた。
そうと決まれば・・・・・・何から手を付けようか。
北海道まで行く手段を飛行機とするならば、
持ち込めるロッドケースの寸法を決めねばならず、
そうすると持って行けるロッドが限定される。
ならば車でカーフェリーはどうだろうとか、
航空会社によっての差はどうか。
そもそもどこの空港からどの空港に降り立つのかも決めておらず、
バイクで行くのも楽しそうね、なんて妄想が膨れ上がる日々。
全て自由、全ては自分次第。
ある日、北海道アメマス釣行経験者であるG県の釣友が、
琵琶湖で取材釣行をしていた。
朝から冷やかしに行く予定だったが、
取材に参加されている皆様方の平均年齢を上げてしまうことに
申し訳なさを感じ、躊躇して見送った。
すると釣友が現地から景気の良い報告をしてくれた。
荒天の中で皆様が快調に釣っているらしく、
魚釣りの楽しさのおすそ分けは、
自分で釣るより嬉しくなるのを知る。
そんなやりとりの最中、釣友に北海道釣行を仄めかすと、
速攻で航空券を手配するよう助言された。
うっ、確かにそうだ。
なにはともあれ先にせねばならない。
すぐさま予約サイトを確認すると狙っていた日にちの便は
一日一便しかなく、目が点になる。
なにこのローカル感。
いや、そもそも降り立つ空港がひとつしかなく、他の選択肢はない。
さらに出発日は七十日も先だというのに、
残り席が埋まりそうになっているではないか。
迷っている時間はない。
ままよと往復の席をおさえることに成功。
予約完了の画面を確認した瞬間から遠い日の記憶が溢れ、
しばらくの間、天井を見上げていた。
積年の想いがいよいよ形になる。
Posted by Миру Україні at 07:07
│イトウ