2023年02月27日
イトウは心に宿る22
毎夜の選抜により勝ち抜いてきたルアーだが、
フルサイズのokabakoをもってしても零れ落ちてしまうので、
WF VS-3010NDMを用意してルアーを並べていく。
ミノーといえばwhiplash factoryの
サンダーバックラム・シリーズがある。
まだサンダーバックラムが世に登場しない昔に、
どうしてもwhiplash factory製のミノーを使ってみたく、
フィッシングショーで新家氏にABSミノーを切望した。
それは口だけでなく、首を長くして待っている間に、
自分でライヴワイアにリップを装着してウエイト調整を施し、
表層を泳ぐチューンド・ライヴワイアを製作。
2008年初冬の琵琶湖の浜で初陣となったが、
いきなりランカーバスを釣り上げることになる。
しかも暮夜ではなく、喰わせることが難しい朝の湖西なのだから快挙である。
二か月後に開催されたフィッシングショーへ、
雑な仕上げのチューンド・ライヴワイアを手に赴き、
改造したライヴワイアを新家氏に見て頂き、
whiplash factoryミノーの誕生を何年でも待っていることを伝えた。
これまで、ご自身でウッドを削って生み出した
ハンドメイド・ミノーでピラルクー他を釣っておられたし、
2006年秋に行われた梅田のイベントでは、
彼の地メシアナ島のラゴアに泳ぐピラルクーを喰わせた
ハンドメイド・ミノーを、この手に持って眺めることができた。
美しい外観はもとより、印象的だったのは装着されていた
ST66 4/0の大きさなのだけど、重量級フックを抱いても
アクションする性能に唸ってしまった。
さらに時は経ち、とうとう、
2015年のカタログで仮称TBR-107進行中が紹介され、
2016年のフィッシングショーで待望のベールを脱いだ。
早く動かしたい衝動に駆られながら、
ショーケースに並ぶ麗しい容姿のTBR-107を沢山撮影し、
あとは店頭に並ぶのを心待ちにした。
このとき新家氏に、僕が普段使って感じていた、
急流域での最高傑作ミノーを伝えると、
サンダーバックラムの性能はそれ以上だと申された。
えぇ、あのミノーを超えるなんて・・・・・・
俄かには信じられないと仰け反った。
常日頃から大袈裟とは無縁の控え目な表現を
心掛けてらっしゃるのにこの自信。
満を持して世に解き放たれたサンダーバックラムの潜在能力の高さは、
後に急流、いや、激流に放り込んでみて氏の言葉の真意を知る。
あれは確か早春の雪解けの水が太い流芯を生む
サクラマス釣りだった。
強い流れに対応できないミノーだと水から飛び出し使い物にならず、
ある程度流れに対応していても、
ジャークを入れるとバランスを崩して溺れるミノーもある。
サンダーバックラムは僕が知るミノーの中で最強を誇り、
正直なところ、あまりに凄くてちょっと笑ってしまった。
話は少し戻り、サンダーバックラムを激流へ放り込む前のことになる。
TBR-107を入手した初陣の厳寒期の河川では、
いつもの実績あるプラグ類で反応を得られなかったので、
TBR-107を結んだところ、いい大きさのオオクチバスを喰わせた。
何度も他のプラグを投げた後なのにこれなのだから、
参りましたと口元が綻んだ。
続いて南国の河川では大雨が降り続き濁流となり、
地元釣師はあまりの惨状に目を背け、
竿を出さず踵を返しているのか、
はたまたたまたま残業でハンカチを噛んでいるのかもしれないけれど、
川原を見渡す限り変わり者はいない。
一級ポイントの好条件かつ夕まずめに独占できるなんて、
四暗刻を聴牌、いや、
余所者の僕がこの状況に居合わせた低確率と、
釣れるであろう高確率は、九蓮宝燈九面待ちのようなもの。
水辺まで続く川原の石を踏む足も軽やかに、
いただきますと手を合わせて遠慮なく箸をつけるとする。
濁流渦巻く反転流に、whiplash factoryのイメージカラーである
ブラックに染まったTBR-107をぶち込み、
ジャークを織り交ぜ足元付近まで巻いてきたTBR-107が何者かに襲われた。
ローディーラー・ウィングド・アサシンが下に向かって引き込まれ、
ブラックシープ250の適切に設定したドラグが滑り、
予想以上の強い引きを見せたのは望外だった自己最長のスズキだった。
これだからwhiplash factoryはやめられない。
これでもサンダーバックラムのポテンシャルを
引き出せていると思えず、まだまだ僕を楽しませてくれそうだ。
北海道へはTBR-107&TBR-93の両サイズを携える。
フルサイズのokabakoをもってしても零れ落ちてしまうので、
WF VS-3010NDMを用意してルアーを並べていく。
ミノーといえばwhiplash factoryの
サンダーバックラム・シリーズがある。
まだサンダーバックラムが世に登場しない昔に、
どうしてもwhiplash factory製のミノーを使ってみたく、
フィッシングショーで新家氏にABSミノーを切望した。
それは口だけでなく、首を長くして待っている間に、
自分でライヴワイアにリップを装着してウエイト調整を施し、
表層を泳ぐチューンド・ライヴワイアを製作。
2008年初冬の琵琶湖の浜で初陣となったが、
いきなりランカーバスを釣り上げることになる。
しかも暮夜ではなく、喰わせることが難しい朝の湖西なのだから快挙である。
二か月後に開催されたフィッシングショーへ、
雑な仕上げのチューンド・ライヴワイアを手に赴き、
改造したライヴワイアを新家氏に見て頂き、
whiplash factoryミノーの誕生を何年でも待っていることを伝えた。
これまで、ご自身でウッドを削って生み出した
ハンドメイド・ミノーでピラルクー他を釣っておられたし、
2006年秋に行われた梅田のイベントでは、
彼の地メシアナ島のラゴアに泳ぐピラルクーを喰わせた
ハンドメイド・ミノーを、この手に持って眺めることができた。
美しい外観はもとより、印象的だったのは装着されていた
ST66 4/0の大きさなのだけど、重量級フックを抱いても
アクションする性能に唸ってしまった。
さらに時は経ち、とうとう、
2015年のカタログで仮称TBR-107進行中が紹介され、
2016年のフィッシングショーで待望のベールを脱いだ。
早く動かしたい衝動に駆られながら、
ショーケースに並ぶ麗しい容姿のTBR-107を沢山撮影し、
あとは店頭に並ぶのを心待ちにした。
このとき新家氏に、僕が普段使って感じていた、
急流域での最高傑作ミノーを伝えると、
サンダーバックラムの性能はそれ以上だと申された。
えぇ、あのミノーを超えるなんて・・・・・・
俄かには信じられないと仰け反った。
常日頃から大袈裟とは無縁の控え目な表現を
心掛けてらっしゃるのにこの自信。
満を持して世に解き放たれたサンダーバックラムの潜在能力の高さは、
後に急流、いや、激流に放り込んでみて氏の言葉の真意を知る。
あれは確か早春の雪解けの水が太い流芯を生む
サクラマス釣りだった。
強い流れに対応できないミノーだと水から飛び出し使い物にならず、
ある程度流れに対応していても、
ジャークを入れるとバランスを崩して溺れるミノーもある。
サンダーバックラムは僕が知るミノーの中で最強を誇り、
正直なところ、あまりに凄くてちょっと笑ってしまった。
話は少し戻り、サンダーバックラムを激流へ放り込む前のことになる。
TBR-107を入手した初陣の厳寒期の河川では、
いつもの実績あるプラグ類で反応を得られなかったので、
TBR-107を結んだところ、いい大きさのオオクチバスを喰わせた。
何度も他のプラグを投げた後なのにこれなのだから、
参りましたと口元が綻んだ。
続いて南国の河川では大雨が降り続き濁流となり、
地元釣師はあまりの惨状に目を背け、
竿を出さず踵を返しているのか、
はたまたたまたま残業でハンカチを噛んでいるのかもしれないけれど、
川原を見渡す限り変わり者はいない。
一級ポイントの好条件かつ夕まずめに独占できるなんて、
四暗刻を聴牌、いや、
余所者の僕がこの状況に居合わせた低確率と、
釣れるであろう高確率は、九蓮宝燈九面待ちのようなもの。
水辺まで続く川原の石を踏む足も軽やかに、
いただきますと手を合わせて遠慮なく箸をつけるとする。
濁流渦巻く反転流に、whiplash factoryのイメージカラーである
ブラックに染まったTBR-107をぶち込み、
ジャークを織り交ぜ足元付近まで巻いてきたTBR-107が何者かに襲われた。
ローディーラー・ウィングド・アサシンが下に向かって引き込まれ、
ブラックシープ250の適切に設定したドラグが滑り、
予想以上の強い引きを見せたのは望外だった自己最長のスズキだった。
これだからwhiplash factoryはやめられない。
これでもサンダーバックラムのポテンシャルを
引き出せていると思えず、まだまだ僕を楽しませてくれそうだ。
北海道へはTBR-107&TBR-93の両サイズを携える。
Posted by Миру Україні at 07:07
│イトウ