2019年08月29日
思い出の水辺巡りしてますか?

そう、この景色の中に浮かんで釣ってましたよー。
一番お気に入りの場所でした。
初めて訪れた日から三十年振りですねー。
最後に訪れてからは二十五年経ちますか。
ブラックバス釣りの楽しさを学んだAダム。
水面に飛び出す枯れ木があちこちにあり、
雰囲気抜群でした。
さすがに今はまったくありませんでしたね・・・・・・。
ビシバシバジングといったテクニックがあったのを思い出しました。
立ち枯れたブッシュにスピナーベイトをぶち込み、
枯れ枝に乗ったラインをビシバシとロッドを何度も振り下ろすことで
水面に落とし、スピナーベイトを強引に引いてきます。
ラインは東レのブッシュランナー。
ブッシュを抜けた瞬間に喰ってくるんですよねー。
ブルドッグのスピナーベイトですよ。懐かしいですね。
そこからポップRにも開眼しました。ボディサイドを削り、
さらにカップも加工するのです。めちゃくちゃ釣れました。
名言も生まれました。ポップRを『ボコつかせる』ことで
日中でも良い思いをしました。
最強だったのは小雨降る平日です。
僕は風邪で40度近くあって仕事を休んだのに、
悪友に誘われAダムへ。
ポップRを投げてた僕だけとことん入喰いしました。
ボコつかせるというより、実は軽い飛沫を散らしながら
スピーディーに引くのがコツでしたけどね。
当時はポップRもめちゃくちゃ釣れたのですが、
安定した数釣りができたのは、
スライダーワーム4インチのスプリットショット・リグでしたね。
安い。とにかく釣れる。
ただ、釣れすぎて面白くなかったという・・・・・・。
これを一日通して釣っていたヤツはヘタレ呼ばわりされました。
そして岸釣りからゴムボート・デビューを果たします。
これまためちゃくちゃ釣れます。
岸から届かない枯れ木はパラダイスなのです。
ここでの最強はノーシンカーのギドバグ。
ブラックボディのブルーシザーがお気に入りでした。
ベイトタックルでギドバグをちょい投げして
枯れ木に沿ってフリーフォールさせますと、
それはもうたまりません。
魚信を得てからフッキングが決まる瞬間が特に楽しかったです。
その次に面白かったのはスラッゴーの長いやつでした。
これはリーリングとロッドアクションで操作するのですが、
これまたええサイズばかりが釣れました。
素材が強く、耐久性があったのも好印象です。
さらに数釣りをとイヤラシイ思いが出始め、
スラッゴーの短いのも投入したのですが、
これはイマイチでしたねえ。長いスラッゴーが抜群でした。
小さいルアーの方が釣れるというのは錯覚であり、
そんな概念を崩してくれました。
そう、思い出しました。
ここでも伝説が生まれました。
僕と悪友はそれぞれゴムボートを所有しており、
悪友のゴムボートには穴が開いていました。
それを承知で出船しておりまして、
気が付くと沖でVの字になりながら釣りをしているアホがいます。
ドイツ海軍の潜水艦にUボートがありますが、
彼のは『Vボート』と命名しました。
彼を軸に見事なVの字を描いております。
漕いでも漕いでも進まず、その姿に腹を抱えて笑いました。
僕も悪友もスイミングを習っていたので
それほど危機感はなく、ひたすら面白かったのです。
次に二人でフローターを購入しました。
ズイールのフローターです。
萱島のマリコンで買ったかなあ。
二つ同時に買うからマケてや!と
T橋さんに交渉したような記憶があります。
色々お世話になったぽっちゃり体形のT橋さん、お元気かなあ。
当時はフローターの先駆けだったのかな。
浮かんでいるとバサーに指をさされて
「なんやアレ!」とよく言われました。
トラックのチューブに迷彩色のカバーを被せただけのフローターですが、
機動力抜群で、しかも釣り味最高。
エアーを入れたまま2梃をハイラックス・サーフに
ブチ込める機動力も良かったです。
本当にフローターはハマりましたねえ。
余談ですが木津川で流されながら
バス釣りをしていましたよ悪友が・・・・・・。
なんとかの一つ覚えで冬もフローターでしたよ。
景気づけだといってビールを飲んでからフローターを出した悪友は、
お手洗いが近くて近くて何度も岸に上がって用を足しています。
この光景にナニをしてるんだと大笑いです。
さらにこんなこともありました。
フローターで浮かんでいた悪友がルアーをブッシュに絡ませ、
強引に引っ張ったことでルアーが顔面に向かって飛んできました。
それを手でガードしたのですが、
カエシ付きのフックが手のひらに刺さったのです。
もちろん簡単にフックは抜けません。
もう一人のツレが僕に耳打ちしてきました。
「なんかアイツの顔色がフリーザのパパみたいな色になってきてない?」
笑ってはいけないシーンでなんてことを・・・・・・。
笑ってはいけないと思えば思うほど堪えられず、
二人で堪え笑いしてしまうのでした。
画像中央付近にあるワンド入口でのことです。
サーフで思い出しました。
悪友のサーフはハイリフト仕様にしており、
僕のベタベタ86では見えない景色が見えるのでして、
その日はガードレールから下にある藪の隙間が見えたのです。
するとバサーが余裕をかましてNOGUSOをしているではありませんか。
まさか上から見られているとも知らず、
絶対誰にも見られていないであろう余裕感からか、
そのウンチング・スタイルには風格すら漂っておりました。
僕達はその行為を『ノッグン』と呼ぶことにしました。
ノッグンですよ。ノッグンに清き一票をお願いします。
時は戻って、原付でも通いました。
高2の夏休みにツレと野宿で一泊したのも良い思い出です。
夏なのに夜は寒くて寒くて・・・・・・何を考えていたのでしょう。
きっと何も考えていなかったのでしょうね。
生き残るためのサバイバルです。
焚火で暖をとったはずです。
そうそう、Aダムの入り口にあったコンビニでカップ麺を買い、
おばちゃんがお湯を注いでくれた優しさは忘れません。
でも先日行くとそのコンビニはなくなっていました。
ある時、月刊タックルボックスにAダムが紹介されました。
髭面のデブったおっさんバスプロだったと記憶しています。
終わったな・・・・・・ツレ達と愕然としました。
バスブームも重なり、Aダムはにわかバサーが増殖し
酷いことになっていきました。
イナゴの大群が田畑に襲来するかのような勢いです。
例えがちょっと大袈裟ですけどそんな感じの勢いです。
割り込み、ラインを被せてくる、
僕達がバスを掛けたら真横に来て投げる。
岸釣りをしている真ん前をボートで通過する。
なにコイツら?アホなの?
僕達はフナ釣りなどで魚釣りを覚えてきましたから、
隣の釣人との距離感がわかっていますし、
互いの気持ちというものを理解できました。
しかしバス釣りから魚釣りを覚えた御仁達は
他人に釣り勝てだの、何としてでも釣れだの、
釣れたらウエーイ!と魚を持ち上げて叫び、
誇らしげに変顔をし、ワイルドな長髪に野生的な髭をたくわえ、
ちゃんとお風呂に入ってるのかな?と思わせるバスプロ達を
最高に格好良いと思う人種なワケでして、
僕達の足はAダムから遠のきましたがこれは賢明でした。
バスブームの頃の不思議な光景としては
中環ポパイだったかな。
タックルを持ちウェーダーを履いたまま入店していた二人組が
注意されていましたね。お前らもののふかよ、みたいな。
どこかの釣具屋にウェーダー入店禁止みたいな張り紙があったので、
あちこちでそんなのが湧いて出現していたのでしょう。
電車内でフック剥き出しルアーをぶら下げた親子バサーもいましたよ☆
まあ、喫煙しながら魚釣りをしている恥も外聞もないCMが
流れていたのですからすごい時代でしたね。
二十五年振りに訪れたAダムは静かでした。
イナゴの大群は自然淘汰されたような気配です。
当時、朝一に必ず入っていた場所はすぐに見つかりました。
ツクツクボウシが沢山鳴いて平和な空気が漂っています。
懐かしのポップRを結びました。
昔を思い出しながら投げる投げる。
座りながら十五分ほど投げて飽きてきました・・・・・・。
儀式的な釣りを終え、その場を後に。
Aダムをぐるり一周し、見覚えのあるポイントが
いくつもありました。
そして最後に運命的な場所へ向かいました。
Posted by Миру Україні at 07:07
│湖沼